USDCの真実：資産は本当に所有できるか

崩壊した安定性の神話

朝起きたら赤い画面——Circle株価が数分で15％下落。技術的故障でもハッキングでもない。投資家たちがようやく気づいた事実がある：あなたが持っているのは「資産」ではなく、「約束」である。

所有権の幻影

正直に言うと：あなたはUSDCを所有していない。ただ約束を保有しているだけだ。 $100をCircleに預けると、彼らはあなたのお金を貯蔵（あるいは短期国債に運用）するだけで、利益を得ながらあなたには利息を支払わない。これは金融ではない。安定性を装ったリース行為に他ならない。

SVB破綻時、Circleの準備金330億ドルが消失し、USDCは一時的に0.90ドル以下に下落。『ペッグ』がひび割れた瞬間だった。

しかし多くの人が見逃すのは、このペッグが回復したのはコードではなく、政府介入によるものだという事実だ。

ステーブルコインはなぜ依然として中央集権なのか？

ステーブルコインは仮想通貨の流動性不足問題を解決するために生まれた。以前は銀行振込で数日かかり、手数料は高額だった。

今ではBTCからUSDCへの交換も秒単位で可能——中間業者も銀行も不要。

だが paradox がある：分散型ツールを使って中央集権的な約束を支えているのだ。

USDCは銀行に預けられたドルで裏付けられている。その銀行が一夜にして倒産しても不思議ではない。FDICやFRBが介入しなければ、大規模な返金混乱が起きていただろう——それが「分散型システム」として許されるべき状況だろうか？

これは単なるリスクではなく、コードで隠された構造的脆弱性である。

真の支配力：ドル支配 vs デジタル主権

哲学的になるなら……（コーヒーが切れそうだが） ステーブルコインは単なる金融ツールではない——財政的武器としての顔を持つ。 現時点で99.8％以上のステーブルコインがドル建てである。つまり誰かがUSDCを制御すれば、世界中の流動性へのアクセスも握るのだ——特に通貨崩壊中の国々において重要だ。

アルゼンチンやナイジェリアでの起業家にとって、USDへのアクセスがないのにウォレット一つでUSDCでの支払いを受けられるのは自由の象徴……ただしCircleがあさって消えれば話は別だ。

だからこそ—ステーブルコインは伝統金融に挑戦できるかもしれないが、信頼に基づく機関に依存する限り、「信頼なし」という名前のシステムにはなりえない。

真の所有とは何か？

私はスマートコントラクトとプロトコル設計を長年分析してきた。「どう動くか」だけでなく、「誰のために動いているか」を見極めるのが私の使命だ。 皮肉なことに、分散化を目指すシステムを作りながらも、決算報告会やIPOを持つ企業にすべての制御权を与えてきたのだ。実際Circleの時価総額一度は発行済みUSDC総額を超えた！ これはまるでフォード社よりも車両全てより価値が高い状態と同じ——現実から目を背けていない限りあり得ない異常さである。

次回の大暴落はあるだろうか？すでに二度経験している（SVB事件＋最近の下落）。しかしもっと深い問いがある： you want freedom from Wall Street — でも代わりにシリコンバレー企業たちによるTreasury利回り賭けと無責任な安定性保証を受け入れているのか？ The truth is simple: 資産を持てるのは自分自身で鍵を持ち、オフライン保管するまでです。